日々の重なり

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面接試験で回答するときのポイント~内容さえ正しければよい、のか?~

 こんにちは。

 

 今回は、就職活動の面接試験で質問に回答するときに、僕が心掛けていたポイントについて、まとめてみたいと思います。

 

①総論 

 僕は、以前の記事で、こんなことを書きました。

 内々定を頂けるかどうかの基準は、

 職員の方に、「この人と一緒に働きたい」と考えて頂けるか

ということだと思います

 

 面接官の方に「一緒に働きたい」と考えて頂くためには、まず、回答内容が(学生に求められる水準に照らして)適切であることが必要だと思います。

 

 しかし、このことに加えて、相手にとって聴きやすいように/理解しやすいように配慮して、回答しているか、ということも非常に重要だと思います。口頭での回答においては、文書で答える場合にも増して、「分かりやすさ」が決定的な評価要素となるように感じています。

 「話している内容は概ね合っているけど、構成が下手だな・・」「説明が長すぎる」「早口で聴き取りにくい」等という印象をもたれてしまっては、「一緒に働きたい」と考えて頂くことは難しくなるでしょう。

 

  以下、回答の中身の観点(下記②)と、聴きやすさ・理解しやすさの観点(下記③)に分けて、注意すべきポイントを挙げていきます。

 

 

②適切な回答をするための工夫

 ⅰ 面接に先立って、業務に関する一定程度の知識は得ておく

 まあこれは、言うまでもないことですが。。

 面接試験で問われるのは、学生に求められる水準に照らして、必要な知識を有しているか?ということです。たとえば、パンフレット・HP・業務説明会及び報道等から入手できる程度の知識が、最低限求められるでしょう。

 最低限度の知識すらないと、職員の方に「実は、うちの職場にあまり関心がないの かな?」「準備不足だな・・」という印象を与えかねません。

 

 

 ⅱ 面接官の出題意図に、十分配慮する

 面接官が学生に突っ込んだ質問をするときには、何らかの出題意図があります。面接官の出題意図を理解し、十分に配慮して回答をすることは、高評価を得るために重要なポイントだと思います。

 

 たとえば公務員試験の面接において、「君のやりたいことは、民間企業に就職した方がよりよく実現できるのではないですか?」と面接官が質問したとします。

 この質問の出題意図というのは、ある政策目的を達成する上で、民間企業と役所がどのように役割分担をしているかを、十分に理解しているか?というものだと考えられます。

 したがって、回答をする際には、民間企業の果たす役割を十分に理解していることを示した上で、それでもなお公務員として政策に携わりたい理由を、説得的に説明することが求められます。

 たとえば「私は公益的な仕事に関心があるため、民間企業ではなく公務員を志望しました」という、出題意図から外れた抽象的な回答では、聴いていて納得できるものではないですよね。

 

 

③聴きやすさ・理解しやすさへの配慮

 ⅰ 結論から答える

 理由を長々と述べた上で最後に結論を伝えていたのでは、聴いている方は疲れてしまいます。「結論→理由」という分かりやすい構成で回答することは、相手の負担を軽減し、内容に聴き入ってもらう上で効果的です。

 

 難しい質問で結論を迷ったときには、えいやと思い切って結論を出してしまった上で、理由は後から考えるというくらいでもよいかと思います。

 結論はどちらでもよくて、理由をいかに論理的に説明できるかが問われているということも、大いにあるはずなので。

 

 

ⅱ キーワードを適宜用いる

 どんな事柄に関しても、キーワードというものがあります。

 そうしたキーワードを適宜活用して回答することは、同じ内容をだらだらと言葉を連ねて説明するよりも、聴きやすさ・理解しやすさの観点で圧倒的に優ります。

 

 ただし注意すべきなのは、キーワードを乱発し過ぎて、「この人は、自分の言葉で説明できないのではないか?」「業務内容をよく理解していないのではないか?」という疑念をもたれないようにすることです。キーワードも乱用してしまえば、ただのマジックワードですよね。

 したがって、まずはキーワードを用いて回答しつつ、自分の言葉で補足的に説明していく等の工夫が必要となります。

 

 

ⅲ 落ち着いて、ゆっくり話す

 僕は慌てると早口になってしまいがちなので、できるだけゆっくり話すように心がけていました。自分ではスローペースすぎるくらいでも、聴いている方にとっては丁度良い、ということも結構あります。

 

 質問に対して、間髪入れずに回答するのではなく、「そうですね・・。」等の一言クッションを咬ませてから話すことも、聴きやすさの観点から効果的です。

 この回答方法は、「考えなしにではなく、熟慮した上で答えている」という評価につながることもあるそうです。

 

 

ⅳ 相手の反応をみながら、調整する

 回答内容が伝わっているかどうか、面接官の反応を観察することも大事です。相手の反応からみて、自分の回答が長すぎると感じたら、早めにまとめて切り上げるという判断が必要となります。

 

 

 以上となります。

 それではまた。