日々の重なり

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英語の問題を解くときに、最も意識しなければならないこと

 こんにちは。久しぶりの連日投稿です。

 

 僕は最近、英語の個別指導(中学生対象)のアルバイトをやっています。今は冬期講習の真っ最中で、この時期に何とか生徒達に力をつけてもらいたいと、自分なりに試行錯誤しているところです。

 

 今回は、個別指導をしていて、英語の問題を解く上で改めて大事だと感じたポイントについて、記事を書きたいと思います。

 

 

①英語の問題を解くときに、最も意識しなければならないこと

 それは、文章構造の正確な把握だと思います。

 

 この文章構造の把握は、並び替え・英作文・長文読解、いずれのタイプの問題においても、最初に取り組むべき作業です。なぜならば、英文の構造さえ見抜けていれば、大枠を外さずに解答することができ、得点につながりやすくなるからです。

 

*日本語においても、文章構造の把握はとても大事ですよね。

 

 

②文章構造の把握とは

 具体的には、以下の二つの作業を指します。

 

ⅰ 第一に、当該英文において、主語・述語・目的語・補語がどれなのかを、正確に見極めることです。

 これら文の要素を一つ一つ確認することが、英語の問題を解くときの最初の一歩になります。

 

ⅱ 第二に、複文において、主節と従属節を区別することです。

 すなわち、英文の中には、「主節」と呼ばれるメイン部分に加えて、主節を修飾する「従属節」というサブ部分によって構成される、複文というタイプの文章があります。

 例えば、

 When I was young, I lived in Osaka.

 という英文であれば、"I lived in Osaka"「私は大阪に住んでいました」という部分が主節です。

 また、"When I was young"「私が若かった時」という部分が従属節で、大阪に住んでいた時期について、主節を補足説明しています。

 

 複文の中には、一文が何行にもわたって続くようなものもあります。

 そうした長めの複文であっても、

 1 主節と従属節を区別する(従属節の部分を括弧で括ってしまう)

 2 まず主節から、文の要素を確認する

 3 従属節が、主節のどの部分を修飾しているのかを、理解する

 という3ステップを踏めば、混乱することなく内容を理解することができます。

 

*複文においては、主節と従属節を識別した上で(上記ⅱのテクニック)、主節・従属節それぞれにおいて、主語・述語等はどの部分なのかを把握します(上記ⅰのテクニック)。

 

 

③テクニックの実践

 今回は、高校入試レベルの長文読解問題の一部を題材にして、上記のテクニックを実践してみます。

 

 The faces we show when we are sad look different from the ones we show when we are happy.

  この英文は、主節と従属節から構成されている、複文です。

 

 では、どの部分が主節で、どの部分が従属節にあたるでしょうか?

 従属節の部分を括弧で括ってみると、以下のようになります。

The faces(we show when we are sad) look different from the ones (we show when we are happy).

 *従属節における先頭の単語のweの直前には、本来であれば目的格のwhich/thatが入りますが、目的格の関係代名詞なので、ここでは省略されています。

 

 次に、主節の文の要素を確認します。

The faces(=S) look(=V) different from the ones(=C).

 *S=主語/V=述語/C=補語

 

 さらに、二つの従属節の構造を把握します。

we show(when we are sad)

we show(when we are happy)

 すなわち、従属節の中に、さらに接続詞whenで導かれる従属節があるわけです。

 

 

  大括弧と小括弧を用いて文章構造をまとめると、以下のようになります。 

The faces [we show (when we are sad) ] look different from the ones  [we show (when we are happy)].

 

 *どういう「顔」かといえば、「私たちが見せる」顔 

  ←"the faces"を、"we show"が修飾している部分

 

 **どういう時に「私たちが見せる」のかといえば、「悲しい時/うれしい時」

  ←"we show"を、"when we are sad/when we are happy"が修飾している部分

 

 ***以上の文章構造の把握を踏まえて、全体を和訳すると、「私たちが悲しい時に見せる顔は、私たちがうれしいときに見せる顔とは、違って見えます」。

 

 より難易度の高い英文になったとしても、文章構造をまず把握するというテクニックは、大変有効だと思います。

 

 

 以上となります。

 それではまた。