日々の重なり

ロースクール出身者の公務員試験受験、法律ネタなど

東北に行ってきました。

 大変ご無沙汰しております。

 今年に入って1月初めに記事を更新して以来、もう3カ月近くも経つんですね。早くも残り数日で内定期間を終え、公務員として就職することになります。

 

 今回は、僕がブログと離れていた期間に取り組んでいた活動について、東北を訪れたときの話に重点を置いて、まとめたいと思います。

 

 

①関西在住の友人達を訪問

 やっぱり、友達って大事ですね。

 仕事が始まっても、定期的に交流できたらと思います。

 

  

②簿記の学習

 「公務員にとっても会計の知識は重要だ!」と、現役公務員の方の本やブログに書かれていたので、一番メジャーな「日商簿記」を勉強することにしました。そして先日、無事に2級を取得することができました(かなり合格率の高い回でしたが・・)。

 

 簿記の学習では、商品の売買契約や株式の発行といった企業の諸活動を、会計の観点から分析していきます。一方、これら企業の諸活動というのは、法律学の検討対象にもなるわけです。企業活動について、法律学とは一味違った、会計学という視点から分析してみることは、何だか新鮮で楽しかったです。

 

 これからも各分野の勉強を進めて、物事を多角的に検討できるようになりたいと思います。また、法律学と会計学の手法・考え方の比較などについて、記事を書けたらと思います。

 

 

③初めての海外一人旅

 これまでも短期留学等をしたことはあったのですが、一人で海外に行ったことはありませんでした。そこで今回は、約1週間だけですが、オセアニアに一人旅に行ってきました。

 オセアニアの3月は、夏の終わり頃にあたり、昼間は半袖でも十分でした。ただし、日差しが非常に強く、紫外線対策をしていても、じりじりと肌が焼かれるような感覚がしました。

 

 ところで、英語での日常会話というのは、大学の先生・学生とのアカデミックなやり取りよりも、難易度が高いように感じます。

 つまり、ある学問分野に限定された議論であれば、一定程度の知識は共有しているので、(英語であっても)相手が何を言っているのか予測がつきやすい。ところが日常会話に関しては、文脈が理解できなくて、話についていけないことがあるのです。まあ僕の英語力が、中途半端なせいなのですが・・。

 

 将来、留学や海外勤務もしてみたいし、英語も継続的に学習していきます。

 

 

 ④東北へ

 本題ですが、先日、東北の被災地に行ってきました。

 

ⅰ 被災経験者の方のお話し

 今回は、語り部をされている被災経験者の方にお会いして、震災当時の状況・感情の揺れ動き、復興の現状等についてお話を伺うとともに、被災地を案内して頂きました(ボランティア活動にも参加しました)。

 その被災経験者の方は、①東日本大震災の風化を防ぐため、②参加者に防災について考えてもらうため、語り部の活動をされているそうです。

 

 お話の中で最も強く印象に残っているのは、「災害時にどこに避難するのか?ということを、家族の間で決めて共有しておくことが、非常に重要だ」という指摘です。

 僕が今回訪れた地域では、震災時に、家族の行方が分からないため心配になって探しに行った結果、命を落とされた方が大勢いらっしゃったそうです。こうした事態を防ぐためには、災害時の避難場所を予め決めておき、いざ災害が起きたときに、家族の居場所について予測可能性を確保しておく必要があるわけです。

  上記の指摘については、ニュース等を通じて知ってはいたのですが、被災経験者の方に直接アドバイスされると、やはり説得力・重みが違いました。

 

 また、災害時に家族等と連絡がつかなくて不安になったとしても、「きっと自力で安全な場所に避難しているはずだ」と家族等を信頼することも、二次災害防止の上で本当に大事だと、語り部の方はおっしゃっていました。

 

 

 

 

ⅱ これから、僕に何ができるのか

 今回、被災経験者の方々や、その支援活動をされている方々と交流できたことは、被災地の復興に対して、これから自分に何ができるのか?ということを考える上で、とても大切な経験だったと考えています。

 

 仕事の経験を積む中で、復興関連の業務に携わることもあると思います。その際には、被災地全体の状況に鑑みたマクロの視点とともに、今回出会った方々を思い浮かべて、「あの人達の生活・活動を後押しするためには、一体何が必要なのだろう?」ということを考える、個人に着目したミクロの視点も、大事にしていきたいと思います。

 また、仕事を離れた一人の個人としても、募金やボランティア活動等を通じて、少しでも被災地の復興に貢献できれば、と思います。

 

 

 それではまた。