日々の重なり

ロースクール出身者の公務員試験受験、法律ネタなど

教養試験対策について

 今回は、教養試験(基礎能力試験)について書いていきます。

 

 公務員試験の教養試験は、ロースクール入試の適性試験に、時事・人文科学・自然科学等の知識分野が加わったもの、というイメージで考えて頂くとよいと思います。

 教養試験のメインは、数的処理(ロー入試の適性試験の推論分野に類似)、文章理解(適性試験の読解分野に類似)、そして時事です。これら三つの分野について点数を確保できれば、合格ラインは突破できます。

 したがって、上記三分野について集中的に試験対策をすることが、費用対効果の面で有効だと思います。以下、上記三分野について詳しくみていきます。

 


①数的処理

 数的処理は得意な人と苦手な人の間で、得点力の差が大きい分野です。したがってまずは、自分が数的処理を得意なのか苦手なのかを見極めることが重要といえます。
 具体的には、ロー入試の適性試験の推論分野で取得した点数や、公務員試験の過去問を時間を計って解いたときの出来・不出来などが参考になると思います。

 

 そして、自分は数的処理が苦手であると判断したなら、十分に準備していくことが必要になります。まずは独学で参考書を読むか予備校を活用するかして、基礎的な問題の解法パターンを身につけるようにしましょう。その上で、体系別の過去問集を毎日解いていき、慣れてきたら時間を計って年度別の過去問集に取り組むとよいと思います。

  ちなみに僕は数的処理が苦手で、しかも本試験まであまり時間が残されていなかったので、法学既修者向けの予備校の講座を受講しました。

 

*数的処理の点数は、試験当日のコンディションに大きく左右されるので、試験直前期の過ごし方は非常に重要です。直前期はあまり疲れすぎないように、問題演習はほどほどにしておいた方がよいと思います(自分の失敗談から)。

 

 

②文章理解
 現代文と、英文読解が出題されます。
 英文読解についても、文意が押さえられれば解答できるので、英文法の復習は不要だと思います。とにかく、毎日少しずつ過去問演習をしていくことが大切です。

 

 他の公務員試験と比べて、国家総合職試験では英文読解が多めに出題される分、文章理解への配点が高くなっています。英語が得意な人にとっては稼ぎどころです。

 


③時事

 『速攻の時事』(実務教育出版)という参考書があるので、まずはこれを読み込みましょう。

 『速攻の時事』には2月以降の時事については掲載されていないので、できれば新聞を読んで情報を更新する方が安全だと思います。

 

  

 以上となります。

 教養試験対策について長々と書いてきましたが、国家総合職試験では専門試験の配点が高いため、専門試験で点数を稼げれば、教養試験の点数が低めでも十分にカバーできます(もちろん足切りはクリアしなければなりませんが)。教養試験対策にあまり時間を割けないのであれば、より軽めの対策で乗り切るということも考えられます。

 

 

 次回は面接試験について書きたいと思います。

 それではまた。