ロースクール生が受験しやすい公務員試験について ~専門試験の科目から~
この初回ブログでは、ロースクール生にとって受験がしやすいと考えられる公務員試験について書いていきます。
≪総論≫
公務員試験では、筆記試験と面接試験が課されます。
そして筆記試験には大きく分けて、専門試験と教養試験があります。
このうち専門試験について、いくつかの公務員試験では法律科目のみを選択して受験することができ、ロースクール生にとって有利な試験といえます。
一方で、国家一般職・大部分の地方上級では、法律科目以外に、経済学や政治学などの選択が必須になります。
≪各論≫
以下では、法律科目のみを選択して受験できる公務員試験について、簡単にコメントしていきます。詳細については、各公務員試験のホームページから受験要綱をチェックしてみて下さい。
①国家総合職
1次試験の専門試験では、多肢選択式が出題されます。
2次試験の専門試験では、事例問題が出題されます。
②都庁Ⅰ類A・B
1次試験の専門試験において、Ⅰ類A(院卒程度)では事例問題が、Ⅰ類B(大卒程度)では一行問題が出題されます。
③裁判所職員
1次試験の専門試験では、多肢選択式が出題されます。
2次試験の専門試験では、憲法のみ一行問題、それ以外の科目については事例問題が出題されます。
④一部の地方上級(名古屋市、広島市、神戸市)
1次試験の専門試験において、多肢選択式が出題されます。
以上となります。これらの公務員試験では、ロースクール出身者は専門試験の対策にあまり時間を割かないで済むので、教養試験や面接試験の対策に力を注ぐことができます。
それではまた。